職業訓練の志望動機!合格できる受講申込書の書き方&悪い例

選択肢 職業訓練

このページでは、職業訓練の受講申込書に記載する志望動機をテーマに、合格に繋がりやすい志望動機の内容や志望動機の参考例などを紹介しています。

職業訓練を受講しようと思ったとき、かなり重要になるのが志望動機。志望動機の内容次第では、選考に落ちてしまい訓練を受けることができません。実際、志望理由をどう書こうか、かなり悩んだという人が多いのも事実なんです。

好印象を持たれる志望動機を書くコツは?志望動機の悪い例は?参考になる志望動機とは?そんな疑問をこのページで解決しましょう。ぜひじっくり読んで役立ててください!

職業訓練では志望動機(志望理由)が超重要

就職活動のときと同様、職業訓練の選考を通過するためには、志望動機が非常に重要になってきます。

志望動機は職業訓練の受講申込書の記載項目のひとつ。就職活動とは違うから…と甘く見て、手を抜いて記入してしまうのは絶対NG。1~2行で終わりなんてもってのほかです。

特に人気のコースは倍率が3~5倍などと選考は非常に難関ですから、しっかりと志望動機を検討することが必要です。

受講申込書を見るとわかると思いますが、志望動機以外の項目は氏名や性別、生年月日といった基本情報(ただしコースによっては志望動機の項目がない場合あり)。

受講を希望するコースによって、性別や生年月日(年齢)などが多少マイナスになったりプラスになったりすることはありますが、こういった項目は嘘を書くわけにはいきません。

一方、志望動機はいかようにも書けますよね?もちろん全くの嘘を並べてしまうのは言語道断ですが、内容を工夫することで職業訓練校にアピールすることができるのです。

言い換えると、受講申込書でアピールできる項目はこの志望動機ただひとつ。ぜひとも時間をかけてじっくりと考えましょう。

職業訓練の受講申込書だけで選考される場合あり

職業訓練の選考方法は、コースによってさまざまです。

ほとんどのコースは、以下3形式のいずれかになります。

職業訓練の選考形式
  • 書類審査
  • 書類審査+面接
  • 書類審査+面接+筆記試験

書類審査とは基本的に訓練の受講申込書によるもの。どの形式であっても、志望動機はしっかりとチェックされます(コースによって志望動機の項目がない場合あり)。

特に書類審査のみで選考されてしまう場合、この志望動機がかなり重要になることは言うまでもありません。

職業訓練で求められる志望動機とは

では具体的にどんな志望動機であれば、職業訓練校に良い印象を持ってもらえるのでしょうか?

職業訓練で求められる志望動機をひとつずつ見て行きましょう。

働く意欲が感じられる

最も重要だと言えるのが、働く意欲が盛り込まれているかどうかです。

職業訓練を受ける最終的な目的は「就職をすること」です。専門的なスキルを身につけて、それを就職成功に繋げてもらいたいという意図がありますから、働く意欲が見られない人に受講させるわけがないのです。

「職業訓練を希望しているんだから、働く意欲があるのは当然のことだ!」という意見は通用しません。やはり訓練校側だって、「とにかく働きたい」という前向きな想いが感じられる志望動機を選びますよね。

訓練に対する意欲が感じられる

働く意欲に加えて必要なのが訓練に対する意欲です。

訓練はそれほど楽ではありません。基本的に土日を除く週5日、毎日6時間程度の訓練を受けるのですから、まさに専門学校さながら

当然、途中で辞めてしまう人もいます。もちろん就職先が見つかって訓練を終了するという人もいるでしょうが…いずれにせよ挫折の道を選ぶ人が数名(コースによってはかなりの数)いることに違いはありません。

訓練する側だって、何とかして就職に繋げたいと思っていますから、そもそも挫折するような人に受講してほしくないと思っています。ですから訓練にひた向きに取り組むという内容も入れておきたいところ。

ただし「訓練に集中したいので、求職活動は一旦休止します!」といった内容は絶対にNG。しつこいようですが、職業訓練の最終的な目的は就職成功ですから、訓練と並行して求職活動を進め、少しでも早く就職先を決めるというスタンスが重要です。

受講希望のコース(科)を理解している

受講を希望しているコース(科)の内容をどれだけ理解しているかどうか?ということも大切な要素。

とは言え、志望理由の欄に書ける文字といえば多くても200~300文字ほど。ですからそこにどんなコースか理解しているという内容を入れ込むのは至難の業です。

ただ書いている内容と受講を希望しているコースがミスマッチというのは良くありません。ですからそのコースの内容を詳しく理解したうえで相違のない内容にまとめる必要性があるのです。

受講の必要性が感じられる

志望動機を読んで、「この人には職業訓練の受講が必要だ」と思わせる志望動機にする必要性があります。

ただ「スキルを身につけたい」「手に職をつけたい」「チャレンジしてみたい」だけではかなり弱いので、「自分のチャレンジしたい職種にはどうしてもこのスキルが必要」といった内容の志望動機にまとめることが大切です。

職業訓練の志望理由の悪い例&参考例

先ほども話しましたが、志望動機の欄に入る文字数は200~300文字程度。いくら頑張ってもそれほど多くの文字を入れ込むことはできません。

それを踏まえた上で、良くない志望動機と参考にしたい志望動機を紹介したいと思います。

志望動機の悪い例

先にNGポイントをお話しすると、悪い例として挙げるいずれの志望動機も就職をするという意欲が感じられず、また訓練の必要性も具体的に伝わってきません。

さらに何となく後ろ向きな印象の残る志望動機も。こんな志望動機だと訓練校側も受講させて大丈夫か?と心配になってしまうでしょう。

そんなポイントに着目して悪い例を見てみてください。

悪い例 その1

家族に職業訓練の受講を勧められたので、挑戦しようと思いました。不安な部分もありますが、なんとか頑張ってみたいと思います。身につけたスキルを活かして、将来はITの業界に就職できたらと思っています。

悪い例 その2

パソコンの操作があまり得意ではなく、またExcelやWordの使い方も詳しく把握していないので、ハローワークで紹介していただいた職業訓練を受けてスキルを習得したいと考えました。

悪い例 その3

もともと数字が得意なので、それを活かして簿記を勉強したいと思いました。簿記を学び求職活動のアピール材料にしたいと思っています。訓練を受ける中で、就職について今後の方向性を決めていきたいと思います。

悪い例 その4

私は現在、これといってアピールできるスキルを持っていません。そこでシステムエンジニアのスキルを身につけることで就職が有利になると考えました。訓練中、壁にぶつかることもあるかと思いますが、まずは訓練に集中して頑張りたいと思います。

どれも消極的な印象を持ってしまいますし、訓練校の立場で読んでみると「本当に最後までやれるの?」「訓練を就職に繋げられるの?」という心配が残りませんか?

参考になる志望動機

参考になる志望動機とは、とにかく文面から前向きな想いがしっかり読み取れるものです。

また「〇〇になりたい(志望している)→それには〇〇というスキルが必要→職業訓練でスキルを身につけたい→スキルを活かして早く就職したい」という一連の流れがあります。

参考例 その1

もともとIT業界に興味があり、自分自身もパソコンを操作することが好きです。また長時間、細かい作業に集中することも得意なので、システムエンジニアやネットワークエンジニアを志望して求職活動を行っています。

しかしながら専門的なスキルがないため、なかなか思うように求職活動が進まない現状です。そこで訓練を受講することでスキルを身につけたいと考えました。訓練中も求職活動を並行し、IT業界の求人であれば職種にこだわらず応募したいと考えています。

参考例 その2

事務職を志望していますが、求人票を見ると必ずといって良いほどExcelとWordのスキルが必要です。私はこれまでExcelやWordを使ってこなかったため、希望する求人に応募することができません。

訓練でExcelやWordのスキルを身につけ、少しでも応募できる求人を増やしたいと思います。また習得した知識をしっかりとアピールし、できるだけ早急に就職をしたいと考えております。

参考例 その3

2年半、祖母の介護を行ってきました。実際に介護を行ってみて、とてもやりがいのある仕事だと感じています。前職が接客業ということもあり、コミュニケーションには自信があります。

この訓練を通じて介護の専門的な知識を身につけ、介護業界に就職したいと考え志望いたしました。どんな科目にも積極的に取り組みたいと思います。介護職は比較的求人が多いと思うので、早期に就職をしたいと思います。

参考例 その4

子どもと接するのが好きなので、学生時代は保育士の仕事に就きたいと考えたこともありました。しかし結果的には営業職に就き2年間仕事をしましたが、どうしても保育士になりたいという強い想いが出てきました。

訓練で保育士の知識を身につけ、1日でも早く就職して保育現場で活躍できるよう頑張っていきたいと思っております。

どの志望動機も就職の意欲が感じ取れますよね。

また自分がどんな理由からその職種を目指しているのか?自分の経験や強みも活かすことができるか?などを盛り込んで、説得力のある志望動機になっています。

申込書に記載する志望動機以外の項目

職業訓練の受講申込は、志望動機以外にどんな項目があるのでしょうか?確認しておきましょう。

受講したいコース(科)によって項目は多少異なりますが、多くの申込書が以下の項目を含みます。

受講申込書の項目について
  • 氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 現住所
  • 連絡先電話番号
  • 求職者番号
  • 求職活動の状況
  • 職業訓練の受講歴
  • 最終学歴
  • 職歴
  • 資格

他にも、希望する職種や雇用形態の項目がある場合などもあるようですが、どの項目もそう悩まずに記入できると思います。

やはりアピールできる項目というと志望動機くらいですから、ぜひよく考えてまとめるようにしてくださいね。

受講申込書は丁寧&キレイに作成すべき!

受講申込書を記載するとき、当然ではありますが丁寧&キレイに作成することが大事です。

申込書は基本的に手書きです。字がキレイな人も、そうでな人もいると思いますが、とにかく精いっぱい丁寧に書きましょう。修正液・修正テープや二重線もNG。間違えてしまったら書き直すようにしてください。

どうしても乱れた字は雑な人という印象が持たれやすいですし、修正液で訂正するような人はいい加減な人という印象が持たれやすいもの。ぜひ時間をかけて書くようにしてくださいね。

もちろん貼付する証明写真もキレイな写真を使います。間違ってもシワが寄ったり汚れた写真を使ってはいけません。申込用紙自体も、シワの無いまま提出するようにしてください。

受講申込書は履歴書や職務経歴書と同様、選考のための書類ですから、印象良くありたいですね。

このページのまとめ

職業訓練を受講するための第一関門でもある受講申込書の志望動機についてまとめてきました。

最後まで読んでくださった方は、志望動機がどれほど重要かわかったのではないでしょうか。

選考結果を左右する可能性が大きい志望動機。ただ考え方を変えれば自分の想いをアピールして他の人と差をつけることができる項目でもあるのです。

ぜひ魅力的な志望動機を書き上げて、選考を突破してくださいね!応援しています!